フランスのパリを訪れた際には、メトロ(地下鉄)・RER(高速郊外鉄道)・バス・トラムなど多くの公共交通機関を活用すると思います。
その際に役に立つのがnavigo(ナヴィゴ)という、フランスの公共交通機関用ICカードです。
言い換えればフランス版Suicaみたいなものです。
navigoがあれば、パリとその周辺地域の公共交通機関をオトクに利用することができます!
僕も、初めてフランスに行った際には、お世話になりました!
今回は、navigoがどのようなものなのか紹介していきたいと思います。
navigoの種類について
navigoはその利用範囲と利用期間によって種類が分けられています。
おおまかに分けると、、、、
・navigo easy(ナヴィゴ・イージー)
・navigo découverte(ナヴィゴ・デクーヴェント)
の2つです。
さらにnavigo découverte(ナヴィゴ・デクーヴェント)は
・navigo jour(ナヴィゴ・ジュール)
・navigo semaine(ナヴィゴ・スメーヌ)
に分かれています。
それでは、それぞれのnavigoの特徴について解説していきます。
navigoの種類
- navigo easy(ナヴィゴ・イージー)
- navigo découverte(ナヴィゴ・デクーヴェント)
- navigo jour(ナヴィゴ・ジュール)
- navigo semaine(ナヴィゴ・スメーヌ)
navigo easy(ナヴィゴ・イージー)
navigo easy は、非接触型ICカードに乗車券をチャージして使用します。
また、事前に€2(2ユーロ)のICカードを購入する必要があります。
ICカードに乗車券をチャージ?は?
と思われた方がいると思いますが、、、、、
日本のSuica・Pasmoは区切りのいい1000円、3000円、5000円みたいな金額を直接ICカードにチャージします。
しかし、フランスのnavigo easyは利用するチケット分の金額をチャージします。
イメージとしては、本来2ユーロのチケットを購入する場面で、navigo easy に2ユーロをチャージするみたいな感じです。
それ意味なくね?笑と思った方もいると思います。
しかし、メリットも十分にあります!
ナヴィゴ・イージーのメリット
- 財布、現金を出す場面が減る(スリ対策)
- チャージするチケットの種類によっては、直接購入より安くなる
- パリ市内のみを短期間で観光するならオトク
- ICカードへの記名が必要ないため、他人との貸し借りが可能
- 一度にチケット複数回分の金額をチャージできる
また、チャージできるチケットにも種類があります。
チャージできるチケット
- Ticket t+(地下鉄メトロの乗車券)1回券(€2.15)、10回券(€17.35)
- ロワシーバス(シャルルドゴール空港ーパリ市内)
- オルリーバス(オルリー空港ーパリ市内)
Ticket t+についての補足ですが、、、
メトロ(地下鉄)だけではなく、パリ市内(ゾーン1)のRER(高速郊外鉄道)・SNCF(国鉄)・バス・トラム(T11,12,13を除く)・モンマルトルのケーブルカーでも使用可能です。
もちろんTicket t+をそのまま使用しても、Ticket t+分の金額をnavigo easyにチャージして使用してもOKです!
「ゾーン」については、後ほど解説します。
デメリットとしては、、、、
・長期間滞在(4日以上~)する場合やパリ郊外のスポットを観光する場合はnavigo découverte(ナヴィゴ・デクーヴェント)を購入したほうがよい
くらいですかね、、、
まとめると、、、
navigo easyの購入がおすすめなのは、パリ市内の観光がメインで、パリの滞在期間が3日以下の方です。
navigo découverte(ナヴィゴ・デクーヴェント)
navigo découverteを使うと、有効ゾーン内のメトロ(地下鉄)・RER(高速郊外鉄道)・SNCF(国鉄)・バス・トラムが乗り放題になります。
navigo découverteは、利用期間とゾーンごとに
・navigo jour(ナヴィゴ・ジュール)
・navigo semaine(ナヴィゴ・スメーヌ)
に分かれています。
navigo découverteも非接触型のICカードにチャージして使用します。
navigo easyはチケットごとの料金をチャージしていましたが、navigo découverteはゾーンと利用日数に応じた金額をチャージします。
また、navigo découverteのICカードは€5で、顔写真を貼る必要があります。
なので、navigo découverteを購入予定の方は証明写真(横2.5×縦3cm)を持っていってください。
navigo découverteは、navigo easy とは異なり、より長期間・広範囲の利用に適しています。
navigo easy | navigo découverte | |
ICカード発行料金 | €2 | €5 |
顔写真の有無 | なし | あり |
チャージ | チケットの種類に基づく | ゾーン・利用期間に基づく |
おすすめ利用者 | 3日以下・パリ市内 | 4日以上・パリ市内と郊外 |
他人への譲渡 | できる | できない |
navigo découverteにおいて大事になってくるのが、先ほど登場した「ゾーン」です。
ゾーンとは、パリ市内と郊外を5つの区域に分類したものです。
ゾーン1からゾーン5に分かれています。
ゾーン1がパリ市内で、ゾーン5に近づくにつれて利用できる範囲が広くなります。
navigo easyはゾーン1のパリ市内の利用に適していますが、navigo découverteはゾーン1~5のパリ市内+パリ郊外の利用に向いています。
ゾーンごとの主な観光スポットは以下のようになります。
- ゾーン1
- パリ市内
- ゾーン2
- ブーローニュの森など
- ゾーン3
- ラ・ディファンス駅(La Défense)など
- ゾーン4
- オルリー空港、ヴェルサイユ宮殿
- ゾーン5
- シャルルドゴール空港、ディズニーランド・リゾート・パリ、フォンティーヌブロー宮殿
ここからは、navigo jour(ナヴィゴ・ジュール)とnavigo semaine(ナヴィゴ・スメーヌ)の違いについて解説していきます。
navigo jour(ナヴィゴ・ジュール)
navigo jour(ナヴィゴ・ジュール)は、1日券です。
パリ市内とパリ郊外の観光スポットを1日で回る際におすすめです。
使用可能なゾーンの範囲によって料金が異なります。
navigo jour(ナヴィゴ・ジュール)ゾーンごとの料金
- ゾーン1~2 €8.65
- ゾーン1~3 €11.60
- ゾーン1~4 €14.35
- ゾーン1~5 €20.60
ゾーンごとの料金を、navigo découverteのICカードにチャージして使用します。
navigo semaine(ナヴィゴ・スメーヌ)
navigo semaine(ナヴィゴ・スメーヌ)の有効期間は、最長で1週間です。
そのため、パリ観光に日数をかける人、ヴェルサイユ宮殿など郊外の観光スポットに訪れる人におすすめです。
navigo semaineは、1~5ゾーンが€30.75という価格になっています。
料金の€30.75をnavigo découverteのICカードにチャージして使用します。
navigo jour(ナヴィゴ・ジュール)とは異なり、ゾーン1~5の均一料金のものを購入しておけば大丈夫です。
navigo semaineの最大の利点は、、、
最長1週間、パリ市内+郊外のメトロ(地下鉄)・RER(高速郊外鉄道)・SNCF(国鉄)・バス・トラムが乗り放題
今まで紹介してきたnavigoの中でも、利用期間・利用ゾーンのカバー範囲が最も広いことが特徴です。
パリ観光をする方で滞在期間が1週間前後の方はnavigo semaineがおすすめです!
僕もパリを訪れた際には、navigo semaineを利用しました!
しかし、navigo semaineには注意点があります!
有効期限が€30.75をチャージしてから1週間ではないことです!
へ?どゆこと?と思った方へ
navigo semaineの有効期限は、月曜日から日曜日までの一週間です!
そのため、チャージした曜日からその週の日曜日までしか使用できません!
例えば、水曜日にチャージした場合は、その週の日曜日までしか使用できないんです!
また、チャージできる曜日も決まっています。
navigo semaineを利用する前の週の金曜日から利用する週の木曜日までがチャージ可能期間です。
そのため、navigo semaineの料金€30.75をチャージするタイミングが重用になります。
navigo semaineを利用する際は、前の週の金、土、日、利用週の月曜日を狙ってチャージしてください!
購入方法
ここからは、navigoの購入方法についての話です。
- ICカード
メトロ・RERの有人切符売り場(フランス版みどりの窓口) - チャージ
券売機・メトロ・RERの有人切符売り場
シャルルドゴール空港・オルリー空港ともに、RERの駅があります。
そのため、有人切符売り場でICカードとチャージを同時に行なうのがおすすめです。
僕もシャルルドゴール空港のRER駅有人切符売り場で、navigo semaineを購入しました!
係の人はめちゃ優しかったです( ´∀` )
補足・まとめ
ここまで、navigoについての情報を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
パリを拠点に観光する際には、非常に便利なものなので、是非皆さんも利用してみてください!
また、一度発行したICカードは何回でも使えます!
次回フランス旅行のためにICカードは日本に持ち帰り保管しておきましょう!
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